小学生のお子様をお持ちの方必見:埼玉県公立高校入試が変わる?新選抜方法を徹底解説
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令和9年度(2027年)より、埼玉県の公立高校入試に、大きな変更が加わることとなりました。
現在小学校6年生(2024年3月時点)の世代から適用となるため、小学校高学年のお子様の保護者の方は、入試の変更点を把握しておくことが望ましいです。
当記事では現時点で明らかになっている内容を踏まえて、埼玉県の公立高校入試の主要な変更点について解説していきます。
【令和9年度より変更】埼玉県公立高校入試方法の変更点
令和9年度(2027年)より、埼玉県の公立高校の入試方法が大きく変わります。※現在小学校6年生(2024年3月時点)の世代から適用
現段階で明らかになっている情報を基に、「現行の埼玉県公立高校入試」と「令和9年度からの埼玉県公立高校入試」の変更点をご紹介します。
変更点の概要は以下の通りです。
現行の入試制度 | 令和9年度以降の入試制度 | |
---|---|---|
学力検査 | 5教科実施 | 5教科実施(特に変更点は見受けられず) |
調査書 | ・評定(内申点)=通知表の5段階評価 ・部活動の記録 ・委員会などの記録 ・課外活動の記録 ・英検・漢検といった資格 |
・評定(内申点)=通知表の5段階評価 (評点以外は廃止) |
面接 | 学校によって有無が分かれる | 全ての受験生に面接を実施 |
自己評価資料 | 無し | 全ての受験生が自己評価資料を記入し、これを判断材料として面接が実施される ※自己評価資料は評価の対象にはならない |
特色選抜 | 学校によって有無が分かれる | ・募集人数の一部を特色検査(実技検査・小論文など)にて実施 ・特色選抜では学力検査などの傾斜配点を行うことができる |
大きな変更点として注目すべきは、以下の3点です。
●自己評価資料の提出と面接の実施(全受験生が対象)
●調査書のフォーマット変更
●特色選抜の実施
それぞれ詳細について解説していきます。
自己評価資料の提出と面接の実施(全受験生が対象)
令和9年度の変更では、自己評価資料に基づいて面接を実施し、受験生の意欲を評価する形となります。
優れた内申点を取ることも大事ですが、学校生活において「なぜそのような取り組みを行ったのか」という過程が重要視されるでしょう。
例えば体育委員会に所属したのであれば「学校全体が1つにまとまるように、運動が得意な人も苦手な人も、体育祭を楽しめるような行事にしたかった」など、自分なりの理由を答えられることが求められます。
自己評価資料そのものは評価対象とはなりません。しかし自己評価資料の内容が乏しいと、面接官も質問を深掘りしにくいことから、自ずと面接の評価点は低くなるでしょう。
調査書のフォーマット変更
現行制度では、生徒の学校生活に関わる様々な情報(評定・部活動・委員会・各種資格など)が調査書に記載されています。
令和9年度の変更では、調査書には評定(内申点)のみが記載され、その他の項目は自己評価資料に記載される形となります。
部活動で好成績を収めたり、英検など資格を取得していたり、生徒会に所属していたりすると、点数が加算されるため現行の入試では有利に働きます。しかし今後の変更によっては、評価される過程が変わることで、単純な点数化には結びつかない可能性も考えられるでしょう。
「学業面は調査書、学校生活の取り組みは自己評価資料」というイメージを持っておくと分かりやすく理解ができます。
特色選抜の実施
全ての学校の共通入試(学科試験・調査書・面接)に加えて、各学校で特色選抜を実施することが可能となります。具体的には、小論文や実技試験の実施や、学科試験の科目に応じた傾斜配点などが挙げられます。
各高校の教育理念や理想とする学校像、入試において重視される評価基準は事前に公表されるため、その点は保護者や生徒の方にとっても安心です。興味のある学校があれば、特色選抜を実施しているか情報を集めるようにしましょう。
中学校生活や高校入試を踏まえて準備すべき5つのこと
埼玉県の公立高校入試方法の変更を踏まえた上で、今の段階から準備しておきたいことをご紹介します。
- ●小学校の学習範囲をきちんと復習しておく
- ●定期試験を踏まえて日々の学習を行う
- ●学習塾に通うことも検討してみる
- ●自分の思いや考えを言葉にして相手に伝えてみる
- ●学校生活の出来事を日々振り返ってみる
それぞれ解説していきます。
小学校の学習範囲をきちんと復習しておく
小学校の学習範囲を理解している前提で、中学校の授業は進行していきます。小学校高学年になると苦手な科目も生まれやすく、中学校で授業についていけずに意欲を失うといったケースも起こり得ます。
教科書の内容を基本として、まずは小学校の学習範囲をきちんと復習しておくようにしましょう。市販のワークブックを併用しながら、学習の定着度を測ることで、少しずつ学力を向上させていくことができます。
定期試験を踏まえて日々の学習を行う
中学校に入学すると、学習範囲の定着度を測るために定期試験が行われます。定期試験の問題は日々の授業で取り組んだ内容から出題されるため、数日間だけ対策するようでは良い結果は期待できないでしょう。
定期試験の日程は年間行事表などで事前に確認することができます。試験の直前になって焦らないためにも、試験の1ヶ月前を目処に、確実にコツコツと授業の復習や問題演習を通して、試験対策を行っていくことが大切です。
学習塾に通うことも検討してみる
学校の授業だけでは勉強面が不安だと感じる場合は、学習塾に通うことも検討してみましょう。お子さまの学習習慣の定着を図りやすくなり、保護者の方も安心して勉強面を任せることができます。
特におすすめしたい学習塾の形態として「学校特化塾」が挙げられます。学校特化塾では、特定の学校を対象にした塾であり、独自性が高い効率的なカリキュラムや、日々の授業・定期試験・高校受験に至るまで包括的なサポートを提供してくれるのが魅力です。
入試方式の変更点にも素早く対応してくれることから、戸惑うこと無く受験することができるでしょう。
自分の思いや考えを言葉にして相手に伝えてみる
中学校では部活動に取り組むことから、先輩・後輩・顧問の先生といった多くの人々と関わりを持つことになります。また合唱コンクール・体育祭・文化祭など、学校行事を通して周りの人々と協力する場面も増えるはずです。
周りの人々と協力しようと思っているときに、意見が分かれてしまうことがあります。そんな時に言葉の意味を幅広く理解していたり、適切な言葉を選んだりできると、お互いの意図を理解しながら、相手との関係性を深めていくことができるでしょう。
自分の思いや考えを言葉にすることで、自分の中にある感情や気持ちを理解し、自分自身を育てていくことにつながります。そして、この経験は入試の作文における体験として書くこともできるようになるし、面接試験での返答にも生かされるはずです。
学校生活の出来事を日々振り返ってみる
学校生活では勉強だけでなく、部活動や委員会活動、友達との交流など、様々な出来事が起こるでしょう。その1つ1つの出来事には、その人ならではの理由や背景が伴っているはずです。
例えばあなたはサッカー部に入部したとします。「サッカーが好きだから」という理由は勿論でしょう。それに加えて「シュートを決めると気持ちが良い」「ワールドカップで日本の選手の活躍を見て感動した」など、人それぞれの感じ方や魅力が存在するはずです。
「今、自分はどのように感じているのだろう?」「あの時の出来事を振り返るなら、どんな言葉が使って表現するのが適切だろうか?」など、自分がどのようにその出来事を捉えているのか、ふと思い立った時に考えてみましょう。
埼玉県高校入試変更のまとめと今後の展望について
当記事では埼玉県の高校入試の変更点や、現時点から保護者やお子さまが準備しておきたい点について紹介いたしました。
受験対策のみならず、自己評価資料の作成や面接対策も必要なことから、お子さまにとっては負担が大きいと感じられるかもしれません。
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