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〈塾長コラム〉中学1年生の1学期中間テストがなくなった!?

中学1年生の1学期中間テストがなくなった!?


春アカが17年前にできた当初は、春野中にはどの学年も1学期中間テストはありませんでした。それまで大手の学習塾に勤めていた頃は、3学期制や2学期制の中学校が入り交ざっていましたが、1学期中間テストがない学校はゼロに近かったと記憶しています。当時、春野中に1学期中間テストがなかったことに驚いたのを覚えています。

調べてみたら、春野中では平成22年(2010年)から3学年とも1学期中間テストが始まりました。入学したばかりの中学1年生はオリエンテーションなどの学校行事が多く、中2や中3のようになかなか学校の授業が進みません。そのため試験範囲は非常に狭く、そして平均点が異常に高いものでした。(最近はテストが難化し100点を取るのは困難です。)

それでも私は1学期中間テストはあった方がよかったと思います。

 

1学期中間テストがないメリット

テストがない方が生徒たちは喜びます。テストが嫌いな生徒がほとんどです。

毎年のことですがこの時期になると、入学当初ギクシャクしがちな春野小生と春岡小生の関係が、クラスの係や役員を決め、毎日一緒に生活する中で良好になってきます。部活動も仮入部が終わり本入部し、先輩や部活動の顧問とも関係を築き始めます。小学校から中学校に変わり、学校生活に順応している最中なので定期テストは必要ないという意見もあります。

学校の授業時間が確保できるのもメリットです。特に授業がすすんでいない中1生は、中間テストで時間を割くよりも授業は進みます。中途半端に授業を区切って無理やりテストをするよりもスムーズだと思います。

教員の負担も減るでしょう。試験問題を作成するのは大変です。(特に中1の1学期中間テストは範囲が狭いので、問題を出題するレパートリーも限られてしまいます。)答案の採点や集計も大変な業務です。それが1回でも減ることは教員の負担軽減に繋がります。

中1にはあまり関係がないですが、なぜか毎年、中3の修学旅行がこの時期にあります。1学期中間テスト直前に修学旅行があるのは落ち着かないでしょう。中間テスト後に修学旅行があったらよいのですが、今度は部活動の市学校総合体育大会(通称、学総)が始まるので難しいようです。

書き出すとメリットは多いですが、それでも私は1学期中間テストはあった方がよかったと思います。

 

期末テストの範囲が広くなる

中間テストは5/23、期末テストは7/3,4です。中間テストがなくなると、4月から7月までの授業内容すべてがテスト範囲になります。授業進度が遅い中1でもさすがに範囲が広く、学校に提出する学校のワークも膨大になると思います。そうなるとテスト前の勉強だけでは不安です。提出に備える意味でも、中間テストがあるつもりで一度これまでに習った箇所まで学校のワークを進めるといいです。

また、学習内容の定着が浅くなる。定着できているか確認できないことも懸念されます。春アカでは、中間テストがなくても学習内容の定着を確認するために、定期的に復習やテストを行っています。忘れてしまった箇所や苦手分野を早くから把握して改善に努めることが大切です。

 

通知表が期末テストだけで評価されてしまう

定期テストの得点だけで通知表を決定する教員はいないと思っています。(そう信じています。)

小テストや授業態度、発言回数等、複合的に評価されます。好き嫌いではありません。(そう信じています。)

それでも定期テストの得点は、通知表の評価を決める上で非常に大きいウエイトを占めます。期末テストで失敗してしまうと、一度の失敗で通知表の評価は下がってしまいます。中間テストがあると、テストに失敗した生徒はもちろん、そうでない生徒も自分なりにもっと改善できたと感じてくれて、テストが返却された5月後半から授業への取り組み方や家庭学習にいい影響が出ていました。それが、そのことに気づくのが7月前半になってしまうのは遅すぎると思います。気づく頃には夏休みになり改善しようとする意欲は失われてしまいやすいのでもったいないです。

やはり私は1学期中間テストはあった方がよかったと思います。

 

最後に

毎年、中間テストが終わると生徒たちは、「テストが白黒だった。」(小学校のテストはカラーですものね。)「問題文が~しなさい。と命令口調なのがイラッした。」(慣れてしまうと違和感はないんですけどね。)「めっちゃ時間があまった。」(見直しはしたのかな?)など、初めての定期テストが言わると生徒たちは口々に感想を言ってくれます。様々なことを一つずつ経験して成長していきます。経験するという意味で中間テストはあった方がよかったと思います。

中間テストがなくなった以上、それに従って最善を尽くすのが塾の仕事です。失われてしまった経験の場は、塾でやりくりするしかありません。初めての定期テストで面食らう他の生徒たちを尻目に、春アカの生徒たちが活躍できれば逆に「おいしい」とポジティブに考えて生徒たちを導きます。力の見せどころです。